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【為替】2020年の総括 – 米ドルの1日のブレ幅は0.2%前後

 

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40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

2020年の為替を総括したいと思います。

リスク・リターンのプロット等を用いて視覚化しますが、視覚化にあたって、無料でヒストリカルデータをダウンロードできるDUKASCOPYから取得する為替の日次データを基に為替のリスクリターンを簡便的に検証しました。その際、外為情報ナビにて公開されている政策金利を基に、日本と相手通貨の政策金利差をスワップポイントとみなして、スワップポイント考慮後の為替のリスクリターンを簡便的に検証しました。

2020年総括:円安戻りの遅いトルコリラ

2020年1月1日時点を100として指数化したグラフは以下のとおりです。先行き・インパクトを見通せないコロナ禍の影響で2月後半から4月にかけて、一斉に円高に振れましたが、夏前から徐々に円安に向かいつつあることが見て取れます。ただ、トルコリラについては、11月に円高のピークを迎えたのち、円安方向に舵を切り替えているといえます。

年後半は緩やかに円安に向かったとはいえ、年前半のスティープな円高も見られたため、ロングポジションを取っている方にとって、また、オールインしている方にとっては忍耐(あるいは損切の覚悟・潔さ)もしくはロスカットを求められるマーケット環境でした。スワップポイントを考慮に入れない場合、ロングポジションのリターンは、リスクを考慮しても、豪ドル(4.63%)、ユーロ(3.98%)、NZドル(2.06%)の勝ちでした。一方で、リスクは豪ドル(13.56%%)、ユーロ(8.04%)、NZドル(12.74%)ですので、どこまで振れ幅を許容できるか、次第だと思います。

なお、スワップポイントを考慮しないとトルコリラの独り負け(リターン: -23.99%、リスク: 16.75%)がハンパないです。

2020年総括:スワップポイント含めると、一転してトルコリラの独り勝ち

政策金利をスワップポイントとみなしてグラフ化を試みました。トルコリラの政策金利は2020年年初の11.35%は12月末時点において17.1%にまで上がりました。歯止めがかからないトルコ安を踏まえて、10月以降、ドラスティックに金利が引き上げられました。他の通貨の政策金利よりも相対的に大きいため、スワップポイントを考慮しない場合、独り負けだったトルコリラはスワップポイントを考慮すると独り勝ちです。

スワップポイントを考慮した場合の次点は豪ドル。南ア・ランドはスワップポイントを入れてようやくトントン、メキシコペソはスワップポイントを入れてもマイナス圏に水没しています。

ただ、トルコリラは、2010年5月時点では60円でしたが、2020年年末時点では約13円です。約10年間で8割もトルコ安に進んでいる通貨を保有したいでしょうか?某ネット証券のニュースレターでトルコ建て債券が紹介されていましたが、トルコ安が進む中、高金利を謳っていても、元本をリカバリーできるか否か不確実性が高いです。

為替ポートフォリオ戦略として豪ドルを保有すべきか?

通常、豪ドルと各国通貨の為替変動の相関は低い傾向にあります。長期的に見て、豪ドルは他通貨に対して相関がない(弱い)という前提に立つと、例えば米ドルを買いつつ、豪ドルも買うことで、同じロングポジションでありながら、米ドル安の際にその影響を緩和できるのではないかと考えられます。

対象期間:2010年5月11日~2020年12月30日

一方で短期(1年間)で捉えた場合、この為替ポートフォリオ戦略は機能しないことがわかります。トルコリラの相関が低いからと言って、トルコリラをロングポジションするだけの胆力があるでしょうか?(この10年で、1リラ60円から13円へ、約8割もトルコ安に振れています。)

対象期間:2020年1月1日~12月30日

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長期保有するなら、どの通貨?

DUKASCOPYからトルコリラの為替データの入手可能性を考慮して、2010年5月11日から2020年12月30日までを対象に、年率換算後、政策金利調整後リスクリターンをグラフにすると、以下のことが言えます。

  • トルコリラ(リターン:1.98%、リスク:16.62%)よりも、豪ドル(リターン:2.05%、リスク:13.44%)のLONG&HOLDが合理的
  • メキシコペソ(リターン:3.26%、リスク:15.47%)よりも、NZドル(リターン:3.28%、リスク:12.53%)のLONG&HOLDが合理的
  • トルコリラ(リターン:1.98%、リスク:16.62%)よりも米ドル(リターン:1.71%、リスク:8.80%)のLONG&HOLDが合理的

1日の為替のブレ幅を試算

最後に、為替が前日比でどの程度触れるか、通貨毎に日次変化率を算出しました。

具体的には、約10年(トルコリラ円レートを取得できる2010年5月11日以降)を対象に、統計的に日次変化率をQUARTILE関数を使ってレンジを算出しました。レンジが狭い=1日のブレ幅は大きくない、レンジが広い=1日のブレ幅は大きいと解釈できます。また、中位値(Median)がゼロを上回っている場合、円安に振れる日が多いということを意味します。一方、中位値がゼロを下回っている場合、円高に振れる日が多いということを意味します。

長期で見ると、米ドルの振れ幅が狭いことから、安定しているという見方ができます。

一方、2020年だけに限ってみると、大きな変化が見られないことがわかります。約10年間と約1年間のそれぞれのレンジを比較しても同程度であることから、平常時におけるブレ幅の目安として見ておいてよいと思います。

朝の経済番組に出てくる、胡散臭いエコノミストが1日の予想レンジを示すことが多いですが、御託を並べるものの、予想レンジは大抵いつも同じくらいの幅です。御託・屁理屈は必要なく、米ドルならば、上下0.2%程度触れるというほうが、的を得ています

参考までに、90パーセンタイル、10パーセンタイルで作ったレンジは以下のとおりです。米ドルの場合、日次変化率は、-0.48%~0.44%(円高方向に0.48%、円安方向に0.44%)でした。ざっくりと言って、米ドルは1日あたり0.2%前後、どんなに悪くても0.5%前後ブレると見ておけばいいでしょう。

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