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【為替】2019年4月~6月の総括:求められた資質は忍耐

 
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読書家 兼 投資家。 自分の経験・知見、考えていること、感じ取ったことを資産として、残していきたいと思います。

2019年も半分が過ぎましたが、FXの戦績はいかがでしょうか。2019年4月から6月までの為替の総括をしたいと思います。結果として、円高基調であったため、BUY&HOLD戦略を持っている方の中には、含み損を抱えている方が多いのではないでしょうか。以下に、リスクリターンのプロット等を用いて視覚化しますが、投資家には忍耐が求められ、短期投資家には潮の変わり目を捉えるのが難しいマーケット環境だったと思います。

無料で為替のヒストリカルデータをダウンロードできるDUKASCOPYから取得する為替の日次データを基に為替のリスクリターンを簡便的に検証しました。その際、外為情報ナビにて公開されている政策金利を基に、日本と相手通貨の政策金利差をスワップポイントとみなして、スワップポイント考慮後の為替のリスクリターンを簡便的に検証しました。

 

2019年4月~6月の総括:スワップポイントがなければ、どの通貨もBUY&HOLDは負け

円高基調であったため、ロングポジションを取っている方にとっては、忍耐(あるいは損切の覚悟・潔さ)を求められるマーケット環境でした。スワップポイントを考慮に入れない場合、ロングポジションのリターンは、すべての通貨でマイナスです。

トルコリラの政策金利(24%)が他の通貨の金利よりも相対的に大きいため、案の定、見づらいグラフになってしまいました。

トルコリラを外したグラフは以下のとおりです。結果として、南アランドとメキシコペソはスワップポイントに助けられ、プラスのリターンを維持できています。

 

相関が戻り始めた豪ドル

通常、豪ドルと各国通貨の為替変動の相関は低い傾向にあるので、例えば、米ドルを買いつつ、豪ドルを保有することで、米ドル安の際にその影響を緩和できるのではないかと考えられ、為替ポートフォリオ戦略を考える際に豪ドルを保有ということもありうるのですが、2019年4月~6月を見る限り、相関係数が高くなりヘッジ効果を期待できないことがわかります。

対象期間:2019年2Q

参考(対象期間:2019年1Q)

 

経済合理性のある投資は、やっぱり米ドル

DUKASCOPYからトルコリラの為替データを取得できる2010年5月9日から2019年6月30日までを対象に、年率換算後、政策金利調整後リスクリターンをグラフにしました。そうすると、上記で見た2019年2Qでは、南アランド・メキシコペソが勝ち組のように見て取れましたが、全く違う姿が見えてきます。南アランドはリスクが高い(17%)の割に、リターンは、ニュージーランドドルと同程度(3.5%)です。一方で、ニュージーランドドルはリスクが12%程度である一方で、リターンは3.4%です。以下のグラフを踏まえると、南アランドとニュージーランドドルどちらか選ぶとしたら、ニュージーランドドルを、トルコリラと米ドルどちらかを選ぶとしたら米ドルを選択することが合理的な選択と言えます。

米国株投資をしている投資家は実感を持っているのではないかと思いますが、過去を振り返る限りにおいて、ドル高と米国株相場の上昇というダブルで恩恵を得ることができています

米国債務上限問題はどこに行った??

ところで、今年の3月に一時騒がれていた米国の債務上限問題はどこに行ったのでしょうか?

米債務問題に再び火種 上限到達、国債増発困難に

記事より一部引用

3月1日に期限が切れて、2日からは約22兆ドルある現在の債務総額が新たな上限となる。

2019会計年度(18年10月~19年9月)に見込まれる財政赤字は約9千億ドルと巨額で、税収だけでは資金をすべて賄えない。財務省は2日から特例措置を発動し、政府内で保有する国債を償還して新規国債の発行余地を増やすなどして、資金を確保する方針だ。

米国債は世界で最も流動性の高い安全資産とされ、金融機関だけでなく外国政府も外貨準備として保有する。デフォルトを引き起こせば、世界的な金融危機を引き起こすのは確実だ。そのため、財務省は既に2千億ドルの手元資金を確保。特例措置で3千億ドル分の余地をつくり出す考えで「9月までは政府資金は枯渇しない」(米議会予算局)と、危機回避へ備える。

問題は議会だ。「債務上限は夏までは引き上げない。秋かもしれない」。上院財政委員会のグラスリー委員長(共和)は2月末、早くも審議先送りを宣言した。今夏の20年度予算審議は、野党・民主党との激しい駆け引きが予想される。同氏は「債務上限は予算交渉の一部だ」と主張。議会での交渉材料にする考えを隠さない。市場への影響が甚大な債務上限問題は、与野党協議の「カード」になりやすい。

ユーフォリア的な陶酔感から、寝耳に水で一気に叩き起こされて、ブルーマンデーを迎えるのは誰でも嫌ですが、思うに、サマーバケーションが終わったあたりから、米国内で議論が復活して、為替相場が攪乱される可能性があるのでは、と思っています。

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