駐在生活:Trade Republicの証券口座開設マニュアルー最大200€分の株式付与
ドイツのオンライン証券口座の代名詞とも言える、Trade Republicの証券口座の開き方を紹介します。ちなみに、この記事の最後にも紹介しますが、こちらのリンクからアクセスして、口座開設・最初の取引をすれば最大200€相当の株式が初回ボーナスとしてもらえます。(以前は、15€のキャッシュでした)
現状、Trade Republicはドイツ・フランス・オーストリアの3国でサービスを展開しているオンライン証券会社で、取引手数料は一律1ユーロです。一律というのがキーワードで、100ユーロの注文であろうが、10,000ユーロの注文であろうが手数料は1ユーロです。100ユーロの場合の手数料率は1%ですが、10,000ユーロの注文の手数料率は0.01%(!)です。
口座開設にあたって躓いた点もありますので、わかりやすく解説していきます。
目次
Trade Republicへのアクセスから初期設定登録までの流れ
PCから、こちらのリンクをクリックすると、以下のような画面が表示されるので、”Click Account Now”を押して次に進みます。事前に、銀行口座とパスポートと、パスポート以外で身元・居住地を証明できるもの(滞在許可証など)を手元に準備しておいてください。なお、日本の銀行口座では登録できません。EU圏内に住んでいる方にとっては問題ないと思いますが、SEPA対応の銀行口座が必須です。スマホからこのリンクをクリックすると、アプリのダウンロード画面に進みます。Trade Republic自体、モバイル証券ですので、アプリをダウンロードして登録手続きを進めても問題ありません。
次に、住んでいる国を確認の上、もう一度、”Click Account Now”を押して次に進みます。
次に、携帯番号を入力します。
登録した携帯番号宛てに、verification codeが記載されたSMSが届きますので、4桁のverification codeを入力します。
次に、アプリを開く際のパスワードを登録するように聞かれますので、4桁の数字でパスワードを登録します。入力後、Confirmation画面が出ますので、改めて同じ4桁のパスワードを入力します。
個人データの登録
ダウンロードしたアプリを通じて口座登録手続きを進めたいと思います。ここでは、名前、メールアドレス、住所、誕生日、出生地、国籍などの入力が求められます。(私は、スマホのアプリで登録手続きを進めました)
まず、名前をFirst Name(下の名前), Family Name(名字)の順で入力します。
次に、メールアドレスを登録します。
自分の住所を入力します。
次に、誕生日を、日、月、年の順で入力します。
そして、出生地を入力します。出生地の入力というのはなかなか馴染みがないですが、日本の地名(市区町村レベルで十分)を入力します。
サジェスチョン機能で、いろいろと日本の地名が出てきます。
私は日本国籍ですので、Other citizenshipを選択しました。
次に、ドイツの納税者であること、US国籍ではないことを聞かれますので、チェックをいれます。なお、日本に住んでいませんし、日本で課税されていませんので、私は、最後の、”additional tax residence in other countries”にはチェックしていません。
Trade Republicの証券口座に入金する際の自分の銀行口座番号を入力します。
一通りの入力を終えたら、確認画面が出てきます。確認のうえ、入力内容に誤りがなければ”Continue account opening”を押します。
とりあえず、一区切りです。
ビデオ通話で本人確認(英語OK!)
最後に、本人確認のためのビデオ通話(顔出し必須!)があります。ドイツ語ではないといっても、英語でウェブを通じて意思を伝えるのはなかなか緊張すると思います。どのような内容を聞かれるか、なにをするか、まとめていきたいと思います。
- まず、Contract partnerを聞かれますが、これは、”Trade Republic”を意図しています。Trade Republicで証券口座を開設しようとしているのに、こんな質問をされると不意を突かれますが、誰に頼まれたのもでもなく、自分自身が、声に出して、Trade Republicで証券口座を開設しようとする意志がある旨、伝えることが重要です。
- パスポートの顔写真が載っているページをビデオ通話で見せます。
- その後、パスポートを左右に動かすよう指示がありますが、これは、ホログラムが入っていることを示すためです。(偽造パスポートではないことの証明)
- 次に、ビデオ通話で移しているパスポートの前に手をかざすように言われます。ちょうど、パスポートを映している状況で、自分の手をフレームインさせるような感じです。
- 自分の顔を映してから、顔の前に手をかざします。これも自分の手をフレームインさせるような感じです。
- パスポート番号、発行官庁を読み上げます。
私が体験した内容は以上ですが、担当の人によっては多少の違いはあるかもしれません。すべて終えると、SMSにWeb ID Identification TANが届きますので、この番号を入力して通話終了です。
投資経験の入力
最初に、ETFの投資経験を聞かれます。2年未満の投資経験なのか、2年以上であるなら、トレード数をタップします。
次に、株式の投資経験を聞かれます。2年未満の投資経験なのか、2年以上であるなら、トレード数をタップします。
最後に、デリバティブ(金融派生商品)の投資経験を聞かれます。2年未満の投資経験なのか、2年以上であるなら、トレード数をタップします。
あともう一息
契約内容を読んで、チェックを入れます。契約書については、万が一のときを考えて、ダウンロードしておくことを推奨します。
これが最後です。
すみません。これがほんとの最後です。最後に、住所を確認できる書類をスキャンします。私は、滞在許可証の裏面(German ID Card(backside))をスキャンしました。
登録完了!
登録完了すると、実際に口座にアクセスできるようになるまでに、数日間待つようにという趣旨の画面が出ますが、すぐに口座開設のメールが届きました。
すぐにメールが届いたので、開けてみると、口座開設のお知らせと共に11桁の納税者番号を登録しておいてね、という趣旨が記載されていました。
黒塗りしている箇所は、証券口座に入金するにあたっての振込番号が記載されています。
初期画面はこんな感じで、いたってシンプルです。ホットな銘柄が表示される程度で、ニュース配信などの機能はありません。
Trade Republicでの証券口座開設までの流れは以上です。ぜひ、こちらのリンクからアクセスして条件をクリア(口座開設・最初の取引)して、最大200€分の株式(初回ボーナス)をゲットしてください。
補足
銀行口座から、Trade Republicの証券口座への入金に2営業日かかります。
振り込む際、特段、宛先や名目等を記入する必要はありません。
即時入金でないため、銀行口座から引き落とされ証券口座に反映されるまで、ドキドキしますが、気長に待ちましょう。その間に、スクリーニングして、どのような銘柄に投資したいか、案を練るのも良いと思います。
ヨーロッパの証券口座からは、VTIやVOO、QQQといった耳にしたことのある米国ETFに投資できません。代わりにiSharesやXtrackersから合成・複製されたETFに投資することになります。
早見表、読み替え表、スクリーニングの仕方については、またのちほど。
Comment
こんにちは、ドイツ在住のKOHと申します。
こちらの記事、大変興味深く拝見させていただきました。
来年本帰国をするのですが、ドイツで投資銀行口座を開設し、投資を始めたいと考えています。
マネたびさんは駐在でドイツにいらっしゃるとのことですが、トレードリパブリックの口座は帰国後どうなさるご予定でしょうか?
日本ち帰国してからも維持できる投資用口座を探しているのですが、いまいち情報が見つからず…
お返事お待ちしております。
KOHさん、コメントありがとうございます。証券口座からの入出金はSEPA対応のIBANコードがある銀行口座限定なので、帰国後、ドイツの銀行口座を維持するかどうか、が判断になろうかと思います。
(日本の銀行口座を使った入出金はできません。)
口座開設の制約はあっても、閉鎖の情報は見つからなかったですね。銀行口座を維持して証券口座も維持するとなると、帰国後、ドイツで適正に納税するハードルをどうクリアしようか、が課題です。
なお、ドイツからドイツ国外に駐在される方は口座を維持するものの放置されているようです。
私は、海外駐在を横異動している方がどのように資産運用しているのか気になります。