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【日銀】日銀保有のETF取得単価試算【UPDATE 20191129】

 

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40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

ETF年間購入枠6兆円使い切りの可能性は?

11月の日銀によるまとまった買いは11月20日と11月21日の2回だけでした。日経新聞の11月20日付記事「日銀、27営業日ぶりETF買い入れ」に、以下のように、緩和縮小の可能性が指摘されていました。

株価指数連動型の上場投資信託(ETF)を27営業日ぶりに購入した。購入額は703億円と、前回10月9日から1億円減った。株式相場が下落した日に買い入れの見送りが続いていたため、市場では「ステルステーパリング(見えざる緩和縮小)」が始まった可能性が指摘されていた。今回の買い入れは投資家に一定の安心感を与えそうだ。

また、同日の記事「ETF購入「弾力的に」黒田日銀総裁 年6兆円枠巡り」にて、必ずしも年6兆円を買うわけではない旨、触れられています。

日銀の黒田東彦総裁は19日、原則年間6兆円としている上場投資信託(ETF)の買い入れ枠について「買い入れる必要がなければ少なくなるし、必要があればめどを超えて買い入れることもある」と述べた。年初からの買い入れ累計額は約4兆円にとどまり、市場では「緩和縮小に動き始めたのではないか」との見方も出ていたが、黒田氏は対応方針について「弾力的に」と強調した。

記事を踏まえると、年内に6兆円を使い切るわけではなさそうです。

2019年11月30日時点のETF取得単価試算の前提

2019年9月30日以降も、日銀は継続的にETFを取得しているので、以下の前提をおいて、2019年11月29日時点のETF取得単価を試算しました。

  • 2019年9月30日時点の取得単価:19,009円
  • 終値で取得
  • 指数連動型上場投資信託受益権を日経平均と仮定

指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果”によると、2019年1月1日から11月29日までにおいて、日銀は指数連動ETFを4兆1,402億円購入し、J-REITを300億円分購入しています。

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ETF買入結果は、いつ、どの程度取得したか公開されているため、加重平均をする形式で日経平均ベースの取得単価を試算しました。

日経平均は19,009円から19,061円へ(2019年11月29日時点)

10/1から11/29の2ヶ月の間に日経平均は約1,538円上昇しました。同期間において、日銀の取得単価は約52円上昇し、19,601円と試算(評価損益率は+22.2%)されました。

年末の想定取得単価は19,306円?

年末までの取得単価の推移について、お絵描きしてみました。お絵描きの前提条件は以下のとおり。

  • 1年間でETFを6兆円購入(1/1-11/29までに4兆1,402億円購入していることを踏まえて、1兆8,598億円を12/1-12/31に購入)
  • 12月1日-12月31日まで毎日均等額を購入(線形補完)
  • 23,000円で購入

赤枠がお絵描きの箇所ですが、年末時点の想定取得単価は19,306円(日経平均を23,000円とした場合の評価損益率は約19.1%)と試算されました。黒田総裁は、年間6兆円を使い切る旨、言及しているわけではないですが、ホリデーシーズンに入り、相場に厚みがなくなった際に柔軟に買いを入れることが想定されますし、買い余力はまだ十分あるので、少なくとも日本の株式市場においては、年末までは楽観視できそうな予感がします。

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