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【日銀】日銀保有のETF取得単価試算【UPDATE20190630】

2019/08/05
 

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40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

定期的に、日銀のETF取得単価を試算していこうと思います。今回は6月末までの推移と年末までの想定取得単価の推移を試算しました。

 

2019年6月30日時点のETF取得単価試算の前提

2019年3月31日以降も、日銀は継続的にETFを取得しているので、以下の前提をおいて、2019年6月30日時点のETF取得単価を試算しました。

  • 2019年3月31日時点の取得単価:18,336円
  • 終値で取得
  • 指数連動型上場投資信託受益権を日経平均

指数連動型上場投資信託受益権(ETF)および不動産投資法人投資口(J-REIT)の買入結果”によると、2019年上半期(1/1-6/30)において、日銀は指数連動ETFを2兆3,251億円購入し、J-REITを240億円分購入しています。

ETF買入結果はいつ、いくら取得したか公開されているため、加重平均をする形式で日経平均ベースの取得単価を試算しました。

日経平均は18,336円から18,475円へ(2019年6月30日時点)

4/1から6/30の3ヶ月の間に、日経平均は約233円下落し、日銀の取得単価は139円上昇し、18,475円と試算(含み益率は15.2%)されました。

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含み益が約15%あることをどのように捉えるかによって、日本株を今度保持するか否か、行動が変わってくると思います。日銀が保有していることを理由に買い続けるか、ただ、この場合、少なくとも、思考の停であることを認識すべきだと思います。例えば、GPIFがこの配分比率だから自分たちの基金も同じ配分にするという機関投資家も、セールスする側も思考の停止状態です。個人投資家も投資の意思決定者も考えたうえで、行動をすべきかすべきでないか判断すべきです。

 

年末の想定取得単価は18,846円

年末までの取得単価の推移について、お絵描きをしてみました。お絵描きの前提条件は以下のとおり。

  • 1年間でETFを6兆円購入(1/1-6/30までに2兆3,251億円購入していることを踏まえて、3兆6,749億円を7/1-12/31に購入)
  • 7月1日-12月31日まで毎日均等額を購入(線形補完)
  • 21,500円で購入

赤枠がお絵描きの箇所ですが、年末時点の想定取得単価は18,846円(日経平均を21,500円とした場合の含み益率は約14%)と試算されました。日銀がETFを通じて含み損を抱えることとなった場合に、日銀が取る行動、海外機関投資家が取る行動を想定しなければならないのですが、有事に備えた一つの目線として、日経平均が20,000円を割れたら注意、19,000円を割れたら要注意といった感じでしょうか

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