Experience in life is Asset

【2764】ひらまつ:無配当は当然。財務制限条項抵触の恐れ

2020/03/12
 

Sponsored Link




Sponsored Link




この記事を書いている人 - WRITER -
40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

2/14(金)に決算短信が公表されました。日経新聞に「ひらまつの20年3月期、一転最終赤字に  無配も」最近モニタリングしていませんが、株価は予想通り下落基調で回復の糸口がまったく見えていない状況です。

財務制限条項に抵触の恐れ

見落とす方も多いかもしれませんが、決算短信の最後のページに、見逃せない(見逃してはならない)内容が記載されていました。

継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループは減損損失の計上及び繰延税金資産の取り崩し等により、当第3四半期連結累計期間において多額の損失を計上することとなりました。

この結果、財政状態が悪化し、当連結会計年度末において、金融機関との間で締結しているシンジケートローン契約に付されている財務制限条項に抵触するおそれがあり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しています

このような状況に対して、2019年8月に締結したアドバンテッジアドバイザーズ株式会社との事業提携契約に基づき、当社が直面する様々な課題の解決と事業構造の改革を目的として、当期において同社とともにプロジェクトチームを立ち上げ取り組みを開始しました。このプロジェクトチームの下、新生ひらまつとしての経営基盤の強化と収益性の向上に伴う着実な企業価値拡大を早期に実現させるべく、当社の各事業分野別の構造改革とともに採用や財務などの経営課題も含めた抜本的な改革を進めております。

金融機関に対しては、これらの施策を実施することを説明し、契約の更新及び取引の継続について協議を進めております。したがって、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

財務制限条項とは、金融機関が債務者に対して貸付を行う際に付与する条件(制約条項)のひとつであり、その契約において、債務者の財政状況が予め定めた基準条件を下回った場合に、債務者は期限の利益を喪失し、金融機関に対して即座に貸付金の返済をしなければならない旨が設けられている条項です。

なお、2019年8月9日のプレスリリース「第三者割当により発行される第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の募集に関するお知らせ」に財務制限条項の記載がされています。この財務制限条項はシンジケートローン(以下、「シ・ローン」)に関するものではなく、アドバンテッジパートナーズが組成したファンド(投資事業有限責任組合インフレクション II 号 C)を割当先とするものですので、シ・ローンに対する財務制限条項ではないことを認識する必要がありますが、2018年12月28日に締結されたシ・ローンの後に本件CBが発行されていることを踏まえると、このCBに係る財務制限条項は少なからず、シ・ローンの財務制限条項を意識しているはずです。

CBに係る財務制限条項は以下のとおり、個別・連結問わず2期連続営業損失又は個別・連結問わず純資産合計が前事業年度の75%以下となった場合です。

当社の各事業年度に係る単体又は連結損益計算書に記載される営業損益が2期連続して損失となった場合、又は、当社の各事業年度末日に
おける単体又は連結貸借対照表に記載される純資産合計の額が、直前の事業年度末日における単体又は連結貸借対照表に記載される純資産合計の額の 75%を下回った場合

 

財務制限条項は営業損失よりも純資産に着目

ひらまつの前期の営業利益はプラスでしたので、財務制限条項に着目するとした場合、純資産となります。

Advertisements

前期の純資産合計が96億円でしたが、今期は約16億円の減損が当期純利益の減少及び利益剰余金の減少につながり、結果として、第3四半期末時点の純資産合計は81億円(前期の約84%)です。

ここからコロナウイルスという言い訳で、さらに純資産を食い潰していくだろうな、と見ています。

ご参考:ひらまつへの提言

改善策については、以下の過去記事でそれぞれ提言していますので、こちらもご参考ください。

【2764】ひらまつは売上×、営業利益×、営業利益率×(2019年3月期)

 

【2764】配当性向173%のひらまつ

 

Sponsored Link




この記事を書いている人 - WRITER -
40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

Sponsored Link




Sponsored Link




- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© おカネとホンとタビのはなし , 2020 All Rights Reserved.