【鉄道旅行】タリスのプレミアムクラス完全攻略(予約変更し放題、ご飯&ラウンジ付)
タリスとはフランス、ベルギー、オランダ、ドイツを繋ぐ深紅の高速列車です。一度は乗ってみたいと思っていたものの、コロナ禍の中にわざわざ遠出する機会もありませんでしたが、CFAの受験でブリュッセルに行く際に利用しました。なかなかない機会なのでプレミアムクラスを予約しましたので、タリスの利用を考えている方、プレミアムクラスとは実際どういうものか気になる方の参考になればと思います。
なお、予約は3ヶ月前から可能です。
目次
スタンダード、コンフォート、プレミアムの違い
タリスの座席はスタンダード(いわゆる2等車)、コンフォート(食事等がついてこない1等車)、そしてプレミアム(食事等が付いてくる1等車)に区分されます。
スタンダードの座席ではWifiを使えたり、コンセントが足元にあったりする程度で座席配置は2列 x 2列であるのに対して、コンフォートは座席が2列 x 1列なので、1人で出張する・旅行するといった際に隣に誰か座るかもしれないという心配をしなくて済みます。プレミアムについては、後程、説明します。
タリスの所要時間と値段の一例を以下に挙げます。
- デュッセルドルフーブリュッセル間:所要時間は約2時間半で、値段はスタンダードもコンフォートも値段は30€前後で、プレミアムは75€前後
- デュッセルドルフーパリ間:所要時間は約4時間弱で、値段はスタンダード(50-65€)、コンフォート(55-70€)、プレミアムは123€。
日本と違って、ドラスティックにダイナミックプライシングを取り入れているので、15€でブリュッセルへ、30€でパリまで行けることもあります。イースター休暇やクリスマス休暇といったときはスタンダードは倍近くに跳ね上がります。なお、日本のゴールデンウィーク期間中は、ヨーロッパ当地の休暇シーズンとはかぶりませんので、列車の値段やホテルの値段はリーズナブルです。
なお、肌感覚ですが、デュッセルドルフからフランクフルトに行くよりもブリュッセルに行くほうが安いです。
プレミアムクラスで受けられるサービス
スタンダードクラスの2倍ほどするプレミアムクラスでは走行中に食事が運ばれてきますし、電子書籍へのアクセス、ラウンジアクセス、タクシー予約など至れり尽くせりです。そのほか、柔軟な予約変更などが可能です。
- 一度予約した予約をキャンセル料なしで変更可能(差額料金のみ支払い)
- 出発時刻までのキャンセルは全額払い戻し
- 出発日以降2ヶ月までは50%の払い戻し
プレミアムクラスの車内
1列x2列の車内はタリス色で統一されており、また、足元もスペースがあって寛げますし、後ろの座席に気を遣うことなくリクライニングを倒すこともできます。
プレミアムクラスで朝食
プレミアムクラスならではのサービスで、嬉しいポイントはご飯が付いてくることではないでしょうか。飛行機に乗っているかのような感覚になります。メニューはウェブサイトに載っていますので、事前にどのようなご飯が出されるのか見ておくのも良いかと思います。(メニューはこちらから)
なお、タリスのメニューは毎週更新されるので、タリスを使って頻繁に出張する・旅行する方にとって、飽きない工夫がされています。
デュッセルドルフ中央駅に朝の時間帯に乗ると、ケルン中央駅を過ぎたあたりから朝ごはんが配られます。ノンアルコールドリンクはいろいろと選べ、コーヒー・紅茶も選べます。機内食(エコノミークラス)の朝ご飯といった感じです。私が乗った時のメニューは、パン2種、ハム・チーズ・果物のコンポート、ギリシャヨーグルトでした。これだけだと物足りない方もいるかと思いますし、事前にパンを買い込んでくる乗客もいました。
プレミアムクラスで軽食
17時台のブリュッセル発のタリスに乗ったのですが、17時台はディナータイムではありません。ブリュッセルを出発してすぐに軽食が出されます。少し早めの夕飯が出るかなと思っていたら、軽食だったので少し残念でした。チーズとベーコンのサンドにパプリカパウダーをまぶしたものが出されましたが、このほかに、スイーツ(ケーキ・タルト)も選べますし、赤ワイン、白ワイン、ビールといったアルコール類も選べます。
プレミアムクラスでラウンジアクセス
ブリュッセル南駅に着いたら、すぐに目的地に向かうのも良いですが、ラウンジでチルアウト・トイレ休憩してはいかがでしょうか。タリスのステータスがなくても、プレミアムクラス利用客は無料でブリュッセルのラウンジを利用できます。(なお、デュッセルドルフにはドイツ鉄道のDBラウンジがありますが、タリスのプレミアムクラスのチケットでは入れませんでした。入るには、My Thalys World loyalty cardというタリスのステータスが必要です。)
なお、タリスのラウンジは駅の外にあり、また地下鉄とは反対の方向に歩いて5分ほどのところにあります。
タリスのラウンジの外観です。周りにはラウンジを案内する看板、矢印などが出ていませんので、スマホの地図機能を頼りに進んでください。
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時間帯にもよるかと思いますが、私たちが利用した平日午前のラウンジは、とても静かでPCを開いて仕事をしているらしき方が2-3人いた程度でした。私たちはまっすぐにホテルにチェックインする前に、(公衆トイレよりかは掃除が行き届いていて綺麗な)トイレを利用するために立ち寄りました。
衛生面を気にする方にとって、ラウンジの綺麗なトイレはありがたい存在だと思います。
豪勢な食事が置かれているわけではなく、コーヒーマシーンとティーバッグが置かれている程度です。
コーヒーマシーンはすべてタッチパネル式です。タッチパネル式ですが、少し強めに押さないと反応しないので、注意が必要です。
3ステップでタリスを予約
欧州域内の移動にタリスを利用したいという方もいるかと思いますので、タリスの予約方法をまとめました。3ステップで予約できますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ1: 乗車日などの条件入力
こちらのリンクよりウェブサイトにアクセスして、出発駅、到着駅、往路出発日、復路出発日、人数を入力します。片道だけの利用の場合や復路便を別の機会に購入する場合は、復路出発日を入力しなくて問題ありません。
ステップ2:便・座席クラスの指定
次に、往路の便、座席クラス(スタンダード、コンフォート、プレミアム)を選択します。(金額をクリックできるようになっています。)
座席の希望を指定できますので、こだわりがある方、希望を通したい方は絶対に入力しましょう。なお、初期設定は、”No preference”です。なお、座席番号を指定することはできないので要注意です。
- No preference
- Next to(ばらばらでチケットを取るときなどに、”Next to”を設定すると、車両番号・座席番号を指定できるようになります。相方が既にチケットを別に取っているときは、車両、座席番号を事前に聞いておきましょう。)
- Window (窓側の席です。)
- Aisle (通路側の席です。)
- Isolated Seat (隣に座席がない席です。)
- Duo side by side (2列側の座席で向かい合わせに座る配置です。4人で利用する際は良いと思います。)
- Solo (隣に座席がない席ですが、Isolated Seatとの違いはよくわかりません。)
- Duo face to face (1列側の座席で向かい合わせに座る配置です。2人で利用する際は良いと思います。)
ステップ1で復路出発日を入力している場合は、帰りの便・座席クラスも選択します。
ステップ3:乗客情報・支払情報を入力して決済
乗車駅、降車駅、指定した時刻、クラス、値段などが表示されます。利用者の氏名とメールアドレス、電話番号を入力します。電話番号は、日本の電話番号(+81)も選択・入力できます。そして、この画面の下のほうにある、”Confirm and proceed to payment”に進みます。
そして最後に決済手段を選択して、カード番号などを入力のうえ、”CONFIRM PAYMENT”を押下します。