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【書評】国家とハイエナ

2021/02/22
 

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この記事を書いている人 - WRITER -
40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

2016年10月に上梓され、2019年10月に文庫化された「国家とハイエナ(上)」、「国家とハイエナ(下)」を紹介しようと思います。金融系の小説というと、読む前からおおよその展開を予想できる、読んでいてスカッとする、自分も主人公になれるような気がする・なったような気がする自己陶酔感がありますが、この小説は冒頭に、著者が以下のように書いてあるように、事実に基づいています

本書に書いてあることはすべて現実に起きたことである。国、企業、団体、政治家、著名アーティストなど、実名になっている箇所や社会的出来事の記述は事実に沿っている。

事実に基づいているからこそ、自身が知らない金融の当時のリアルを知ることができます。1990年代後半~2000年代前半など世間を知らなかたった・世界情勢を知らなかった私にとっては、とってもタメになりました。ジュビリー2000を知りませんでしたし、サミットを動かした人々の運動も知りませんでした。これもひとえに、膨大な取材を通じて得た情報を基に小説に仕立て上げた著者黒木亮氏のなせる業だと思います。(主要参考文献の紹介に6ページ、用語解説に38ページ割いています)

個人的には、90年代のアフリカ情勢に疎く、また、登場人物の人間関係の理解が浅い、冒頭の30ページほどは、何を言っているのかわからない内容でしたが、徐々に、そして一気にのめり込めた小説です。

この小説を通じて、金融という側面から、エマージングカントリーの当時の状況、リアルを感じ取ることができます。また、ファンドが国家に対して訴訟を起こすということから、法定闘争も繰り広げられますので、司法小説といった側面も持ち合わせていると思います。

書籍の目次

本書は以下のとおり、構成されています。

上巻

  • はじめに
  • プロローグ
  • 第一章: ペルー対ハイエナ
  • 第ニ章: ザンビアの英国人
  • 第三章: 運命の旋回
  • 第四章: ブリュッセルの死闘
  • 第五章: ネーム・アンド・シェイム
  • 第六章: 原油タンカー差し押さえ
  • 第七章: 英国王立裁判所

下巻

  • 第八章: ゴールドフィンガー
  • 第九章: ウェストミンスター宮殿の攻防
  • 第十章: ギリシャの窮地
  • 第十一章: アルゼンチンよ、泣かないで
  • エピローグ
  • 主要参考文献
  • 解説 小椰 治宣
  • 経済・金融・法律用語集
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個人的には(ビジネスの観点から)

借りたら返すという当たり前のことをできない国が存在すること、こういった国の貧困はその国の為政者による影響が大きいこと、という点はわかりますが、目の前にビジネスチャンス(安値で放置されている国債)が落ちていたら拾わないと、ファンドは投資家から訴えられる可能性もあるので、法治国家において法律に則って、それぞれがそれぞれの使命・役割に基づいて行動する限りにおいて、ビジネス上、特段、ハゲタカファンドであろうがハイエナファンドであろうが、十把一絡げにして非難すべきではありません。

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