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港区の経済学 第2回:「港区民の経済力 – 富裕層のリアルな実態」

2024/11/30
 

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40代の読書家 兼 エコノミスト。 普段、マネーに世界中をさせています。ブログでは、おカネ(投資)とホン(書評)とタビ(旅行)についてまとめていきたいと思います。「いいね」を押してくださったり、ツイートしてくださると励みになります。 よろしくお願いします。

前回のブログでは、港区がなぜ“別世界”と呼ばれるのか、その特異な雰囲気を紹介しました。「港区の富裕層」と聞いて、あなたはどのような人々を思い浮かべますか?高級車で六本木を走り抜けるビジネスエリートや起業家、それともアートギャラリーで悠々自適な時間を過ごす住人でしょうか?私個人としては、後者になりたいです。

さて、港区はエリアによって大きく2つに分かれるのはご存じでしょうか?白金台や白金高輪、広尾、麻布といった昔からの住民が土地を持って住んでいたり、外資系企業の駐在員御用達の低層マンションが点在するエリアとタワマンが林立する芝浦・海岸といったエリアに大きく区分されます。港区を俯瞰すると、住むエリアによって人種が異なります。

話が少し逸れますが、エリアという点について少し掘り下げると、港区議会選挙の戦略にも通じるものがあり、区議会議員選挙で効率よく票を得るには住んでいるエリアの住民にあわせたメッセージの発信が重要です。2023年の港区議会議員選挙の結果より、1,200票獲得すれば区議会議員選に当選すること、また投票率が35%であることを踏まえると、理論上は、タワマン3棟(1タワマンあたりの世帯数: 800世帯 x 1世帯当たりの有権者数: 2人 x 得票率: 35% x 3棟。数字はいずれも仮)を押さえれば、1,680票(=800 x 2 x 35% x 3)を見込めるので港区議会議員選挙は当確です。タワマンエリアの支持を得たいならば子育て支援などのメッセージ、昔ながらの戸建てエリアの支持を得たいならば高齢者向けのメッセージが重要かと思います。

さて、話を戻しますと、港区の富裕層について高級車に乗り、ラグジュアリーブランドを身にまとう、いわばオモテの富裕層と、一見質素に見えるものの代々受け継いてできたアセットをもっているウラの富裕層といった観点から広く浅く触れてみたいと思います。なお、世間一般・日本全国から見れば港区民は富裕層に見えるかもしれませんが、実際は、富裕層の実感をもって日々過ごしている港区民は少ないのではないかと思います。(入ってくるお金は多くても、出ていくお金も多いです。)

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オモテの富裕層:華やかさが象徴

港区といえば、「目に見えるリッチ」の代名詞とも言える成金スタイルの富裕層が目立ちますし、モンクレールとGクラスは港区からの支給品か?と思うくらい、よく見かけます。そんな彼らの特徴を挙げると以下の通りです。

  • 高級車とブランド:休日になるとフェラーリやランボルギーニを何台も見かけますし、ベントレーやマイバッハといった車もお目にかかれます。ポルシェやGクラスは休日・平日問わず何台も見かけます。これが港区の日常風景です。フェラーリやランボルギーニが実際に走っている光景を見たい方は、休日に芝公園の近くにあるランボルギーニのショールーム(フェラーリ・ベントレーのショールームは道路の反対側にあります)付近に行くと、遭遇する確率が高いです。私はフェラーリを所有している・ランボルギーニを所有していると、ショールームの方に認められたい・認識されたい少年のような心を持っているからなのではないかと思いますが、実際のところ、どうなんでしょうか。そうでもなければ、わざわざ通る必要がない道です。(なお、芝公園の軟式野球場の道路沿いでは、カーキャリアから積み下ろされるフェラーリをよくみかけます。)

  • インスタ映えを意識した生活:六本木のクラブイベントや高級レストランでの写真は、SNSに頻繁に投稿されます。「見られること」に価値を感じる層と言えるでしょう。また、お店もインスタ映えを特に意識した内装になっていたり、料理もインスタ映えを狙った盛り付けになっていたりします。ただ、観光客のほかに住民も訪れるお店だからこそ、見た目に意識が行き過ぎて、味が二の次になってしまっているお店は住民のリピートを望めないため、遅かれ早かれ撤退しています。

ウラの富裕層:目立たない静かな富

一方で、港区には「目立たない富裕層」も多く存在します。ぱっと見で彼らの財力を感じることは難しく、彼らと普通に接しているだけではわかりませんが、彼らの背後には長年の積み上げがあり、港区を”地元”と呼べるかどうかがキーな気がします。

  • 質素な見た目:ただ単に私がブランドに疎いだけかもしれませんが、一目でわかるブランド品を身に着けていません。ユニクロや無印良品の服も着こなしている人が多いです。
  • 老舗資産家や伝統的富裕層:代々続く家族経営の企業のオーナーであったり、数十年にわたって地元の不動産を保有していたりするケースが多いです。彼らは、新しいビジネスよりも地に足の着いた長期的な安定を重視します。
  • 地域社会との調和:地区の祭りや防災訓練等の地域イベントへの参加や地元商店との交流を積極的に行い、地元での存在感を静かに維持しています。冬になると、各町内会で火の用心の見回りも行っていたりします。なお、地区の祭りなどの小規模なイベントにおいても、区議会議員や国会議員の先生方も顔を出しています。

次回は、「不動産」に焦点を当て、港区の不動産事情について掘り下げます。急上昇する地価の背景にある秘密を、具体的な数字を交えて分析していきますので、お楽しみに!

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