【デュッセルドルフ】パンの食べ比べ、本当に美味しいパンはこれ
ドイツと言えば、ビールやソーセージのほかに、パンも美味しくて有名です。ドイツの本場のパンを食べたら、日本のパンをもう食べられないと思うくらい、美味しいです。
美味しいパンがひしめくドイツで、本当に美味しいパンを勝手に決めたいと思います。ただ、ドイツのパン屋は地場、家族経営が当たり前なので、全国展開は珍しいと思います。今回は、日本人が多く住むデュッセルドルフを中心に紹介します。
今回、紹介するパン屋は4店です。
- Bäckerei Evertzberg
- Bäckerei Schüren
- Bäckerei Hinkel
- Basitans Bäckerei
個人的には、ハム・ソーセージ・ジャムにあわせるならEvertzberg、チョコクリームやあんこにあわせるならSchürenです。ヒンケル・バスティアンは、Brötchen以外のパンを買った方が良いかもしれません。好みは人それぞれですが。ヒンケルならべルリナ―、バスティアンならクロワッサンがイチ押しです。
目次
パンの注意点:パンはナマモノ
まず、パンはナマモノです。買ったその日のうちに食べるのが当たり前であって、翌朝のためにパンを買って帰るということは基本しません。美味しいものをまずく食べたいなら話は別ですが、そういう人はいないと思います。会社帰りに翌朝のパンを買って帰るという、日本にいたときは当たり前の行動パターンは、ドイツ人からしてみれば、奇異に映っているかもしれません。
前日売れ残りのパンを売っているお店もありますが、20%引きで売られていたりします。お得かもしれませんが、その分、風味は落ちてますし、固くなってます。
Bäckerei Evertzberg(ベッカライ エヴェルツベルク)
デュッセルドルフの高級青空市場とも言えるCarlsplatzにも店を構える、Evertzbergは1945年創業の家族経営のパン屋で、デュッセルドルフ含め、デュッセルドルフ近郊のRemscheid、Wuppertal、Solingenなどに計40店舗近くの店を展開しています。
- 場所:Carlsplatz 14, Stand D 1140213 Düsseldorf
- 営業時間:月~土 6:30 – 18:00
- 備考:デュッセル市内では、Zur Heideの地下1階で買えます。
ここのBrötchenはパンを割ると、小麦・穀物の香りが強く引き立ちます。パンを食べているんだな、としっかり感じたい人向けだと思います。このパンは、濃厚なクリーム(例:チョコクリーム)や餡子よりもむしろ、ハムやバター、ジャムとよく合います。
お店のウェブサイトによると、オーブンに入れる前に20時間以上寝かせているとのことです。手間暇をかけたBrötchenは、表面に気泡があるのが特徴です。
2021年11月まで: 1個40セント
2021年12月- 1個42セント(5%の値上げ)
2022年3月19日に買ったところ、大きさがこれまでよりも一回り小さくなっていました。パンが十分に膨らんでいなかっただけと思いたいですが、値上がりし、さらにサイズも小さくなったとしたら悲しいです。4月に入り、パンの大きさは前の大きさに戻りましたが、原材料が変わったのか、小麦の風味が少し落ちたような、と思っていたら、
2022年4月16日現在: 1個45セント(7%の値上げ)
Bäckerei Schüren(ベッカライ シューレン)
1905年創業のSchürenは、Bioやラクトースフリー、ビーガンなどのパンも取り揃えており、食に気を遣っている方にぴったりなパン屋で、デュッセルドルフ含め、デュッセルドルフ近郊のHilden、Wuppertal、Solingenなどに計20店舗近くの店を展開しています。
- 場所:Carlspl., 40213 Düsseldorf
- 営業時間:月~金 7:30 – 18:00 土 8:00 – 16:00
- 備考:デュッセル市内では、他にOberkasselやNord Straßeにもお店があります。
ここのパン屋は、小麦・穀物の香りはEvertzbergよりも少し控えめですが、濃厚クリーム(チョコクリームなど)や餡子によく合います。あんバターを乗せて、自家製あんバターサンドを食べたい場合は、ここのパン屋で決まりではないでしょうか。(注:ヨーロッパではエシレバターが日本の約1/5程度で手に入るので、あんバターのバターをエシレバターに替えて贅沢に食べるということも、普通にできます。参考記事はこちらから)
1個40セントのパン屋が多い中で、ここは、1個40セント(注:2021年12月に、38セントから40セントに値上がりしました。)です。そのほか、ここのクロワッサンはコスパもよく、バターをしっかりと感じられます。
このお店は、Zwiebelkuchen(オニオンケーキ。ケーキといっても、キッシュのようなイメージをしていただければ、勘違いしなくて良いと思います)もおススメです。秋口、太陽光が和らいできた時期の昼下がりに、テラスでZwiebelkuchenとFederweißer(微発砲ワイン)を組み合わせれば、食に恵まれているドイツにいるんだなと感じられると思います。
Bäckerei Hinkel(ベッカライ ヒンケル)
デュッセルドルフで常に行列ができているパン屋といえば、1891年創業のヒンケルでしょうか。閉店時間を待たずに、連日、完売御礼です。あるときまでは、私たちも美味しいと思って買っていましたが、2021年3月頃から急に味が落ちたように感じられます。小麦の風味・穀物の香りというようなものを感じなくなりました。レシピが変わったのか、原材料が変わったのか、あるいは作り手が変わったのかわかりませんが、急に味が落ちたと感じられるようになりました。(ちなみに、私たちはコロナ陽性ではないので、味覚障害ではないです)
塩味が強くなり、プレッツェルを食べているような感じです。ビールが好きなドイツ人には好みの味かもしれませんが、少なくとも私たちにとっては残念でした。ただ、常時置いているパンの種類は豊富なので、自分の好みのパンを探すのもドイツの楽しみのうちの一つかと思います。
お店はCarlsplatzの近くに2店舗出ています。
- 場所:Mittelstraße 25, 40213 Düsseldorf
- 営業時間:月~金 6:00-18:30, 土 8:00-16:00
Mittelstraße店の行列が長すぎて並びたくないというときは、歩いて3分のHohe Straße 31にある、もう1店舗では並ばずに買えるということもあります。ちなみに、値段は1個45セントです。(注:2022年1月に、40セントから45セントに12.5%値上がりしました。)
ヒンケルで買うなら、BrötchenよりもBerlinerでしょうか。普段は種類が少ないのですが、カーニバル時期に店頭に並ぶBerlinerは種類も3種類程度に増え、かつ、リキュール入り・無しと選べます。しかも、午後過ぎには売り切れます。リキュール入りカスタードクリームは日本とは違って本当にリキュールを使っているので、アルコールが濃く、体が温まりますので、2月の寒い時期に外でも食べられる大人のパンです。
Bastians Bäckerei(バスティアンズ ベッカライ)
2021年12月31日をもってデュッセルドルフ店は閉店しました。残りはケルン店だけとなります。
通称、バスティアンで知られているカフェ併設のおしゃれなフランス系のパン屋です。デュッセルドルフとケルンの2店舗展開です。デュッセルドルフ店の場所、営業時間は以下のとおりです。日曜も朝から営業しており、週末は、朝からテラス席でモーニングメニューを食べている方が多いです。
- 場所:Carlsplatz 24, 40213 Düsseldorf
- 営業時間:月~日 8:00-18:00
Brötchenを割ると中から、あんまんの生地の匂いをほのかに感じられますが、ただ、穀物の香りが少ないが故に、なんにでも合いそうな、特徴のないのが特徴のパンです。ここのBrötchenの値段は、1個40セントですので、他と大差ありません。
フランス人が無理してドイツパンにあわせなくても、と思います。ここで注文するなら、むしろ、クロワッサンあるいはチョコレートタルトでしょう。
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